2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

『FORTUNE ARTERIAL』について

なんだか驚くほど共通ルートが面白い作品でした。 ただおしゃべりしているだけ、が面白いのです。ただおしゃべりしているだけだから面白いと言ってもいい。それは物語的に前進するためのコミュニケーションではなく、ただ言葉の交換から生まれてくる感情(楽…

エロゲにおける立ち絵と顔と身体

主にノベル系ゲームにおける「立ち絵」の話。ノベルタイプ以外(ならび3Dポリゴンとか)は話が別でしょう。去年発売された3作品(しろくまベルスターズ、シャッテン、装甲悪鬼村正)&クドわふを例として挙げてみます。とりあえず見ていただくのが早そうなの…

漆黒のシャルノス

漆黒のシャルノス -What a beautiful tomorrow-(2008/11/21) ちょっとベタすぎることを書きます。 ゲームをプレイしている最中においては「時間」というものはある意味存在しない。もちろん存在していますけど、しかしゲームはゲームとして、僕たちが実際に…

『処女はお姉さまに恋してる 2人のエルダー』について

オーバードーズ・コミュニケーション! 過剰と紙一重の構築論理は、その実、セカイがそれに支えられているということも示している。そこからの脱却は力技的ではあったかもしれないけど、しかし蛮勇の危うさを脇に退けられるだけの強さも示せていたのではない…

エロゲの限界としての「トラウマ/問題解決」

http://togetter.com/li/27861よくわかんないけど求められてるイメージからは『NG恋』とかがいいんじゃないでしょーか(勿論コトは除く)。 http://togetter.com/li/34084むしろあらゆることが問題に回収される身振りというか事実こそが危険というか限界では…

エロゲにおけるパンチラや裸や視線などに関する一考

”えっちなのはいけないと思います!”、その有名な故事に倣って、僕たちもエロゲに対して言いたいですね。無駄にえっちなのはいけないと思います! 先日『FORTUNE ARTERIAL』をプレイしたのですが、ちょっと驚きの場面がありました。序盤、ヒロインが入ってい…

『クドわふたー』について 〜way to the myselfHigh/あるいはクドはいかにして歯車から脱したか〜

クドわふたー 初回限定版(2010/06/25)以下思う存分「ネタバレ」していますので、まだプレイしていないひと/ネタバレは困るっていう方はご注意下さい。 .-1 ”ふー・あむ・あい” .0 ジャック・ラカン「欲望とは他者の欲望である」―――この言葉は、我われがいか…

「エロゲ/泣きゲーにおける白痴性」について

http://togetter.com/li/32753 さてたとえばキミが萌え4コマ好きであり、そんなキミの前に「けいおん!」と「ひだまりスケッチ」と「GA」のアニメ版だけ見て「萌え4コマはほにゃららだ」とかドヤ顔で言い出している奴がいると思ってくれ―――あるいは、時節を…